書類選考では、施設で必要としているスキルや経験を持っているかどうかが見られるので、募集施設がどんな人材を必要としているかを予め調べてから応募する必要があります。
介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修以外に、介護福祉士や介護支援専門員などの資格があり、実務経験もあるなら、どの施設でも即戦力のある人材として評価されるでしょう。認知症介護基礎研修や認知症介護実践リーダー研修などの資格があるなら、認知症の入居者が多い施設で歓迎されます。
また、別の業界から介護職に転職する場合でも、営業や接客で磨いたコミュニケーションスキルやホスピタリティーが評価されることもあります。自己PRの部分で、これまで磨いてきたスキルがどのように役立つかを介護業務と関連させながらアピールすることができます。経験やスキルに一貫性がある方が良いので、複数の異なる業務を担当したとしても、そこから一貫して学んだことや磨いたスキルについて説明すると良いでしょう。
書類選考では転職回数もチェックされます。複数回転職していると、採用してもすぐにやめてしまうのではないかと思われて、書類選考では不利になります。初めての転職の場合は、退職の理由を「一身上の都合」や「会社都合」と簡単に記すだけで構いませんが、転職回数が多い場合は、なぜその会社あるいは施設をやめたのか、具体的な理由を書いておく方が良いでしょう。退職理由が納得できるものであれば、複数回転職していても不利になりません。